スイスの環境保護団体「ベルン・デグラレーション」などが選出している世界最悪企業ランキングというものがあります。企業の社会的責任や環境保全に反する世界で最も無責任な企業が選定されます。熱帯雨林を破壊したり、高山で毒性物質を垂れ流したりといった、誰がどう考えても最悪なことをしている企業がランキングに並びました。これまで聞いたことも無い海外の企業の名前ばかりで、ランキング自体にはあまり関心が無かった方も多いかと思いますが、今年は日本企業がノミネートされました。

最悪企業ランキング

元のページを見て頂くと、本文は英語ですが見慣れたロゴと名称が2番目に載っているのが分かると思います。そうです。『東京電力』です。

ランキング内容とノミネート理由を以下に抜粋します。

『VALE(ブラジル)』
アマゾンの熱帯雨林の中心部にベロ・モンテダムを建設。これに伴い、4万人もの地域特有の原住民が強制退去を強いられている。

『東京電力(日本)』
日本最大の電力会社。より適切な助言や勧告に耳を傾けず、コスト削減を優先して原発の安全対策をないがしろにした。その結果福島の原発事故と汚染と防ぐことが出来なかった。情報開示もきちんと行われず、利権や隠ぺいにまみれている。

『サムソン(韓国)』
毒性が強く、使用が許可されていない物質を自社工場で労働者に知らせることなく利用。結果、沢山の労働者がガンに罹った。

『BARCLAYS(英国)』
英国の食糧市場に投資する会社。投機マネーを食糧市場に注ぎこんだ結果、世界中で食糧の価格高騰を招いた。その為、沢山の貧困層の人々が餓死することになった。

『SYNGENTA(スイス)』
ヨーロッパで使用禁止となっている除草剤を南半球で販売。この製品を使用した何千人もの農民が命を落とした。

『FREEPORT(米国)』
米国の鉱山会社。45年間に渡り、インドネシアのウェスト・パプアにある鉱山で汚染を行った。そのことへの反対意見を述べるものに対しては、拷問または殺害を行った。


私達日本人が聞いたら「許せない」と思うようなことをしてきた企業と肩を並べるどころか、差し置いて2位になるような企業を、私達日本人が創りだしていたということです。そして私達の電力が豊富な便利な生活は、世界最悪企業のしていることがベースになっていたということを考えますと、複雑な気持ちになりました。

ノミネートされた企業は己を見直して改めるべき点は改めて生まれ変わることを祈るのは勿論ですが、私達一人一人も便利で電力を湯水のように使えていた今までの生活を、改めて見直すべき時なのかもしれません。

関連するタロットカードの意味解釈
16.塔


今までのやり方にしがみつかず、思い切って生まれ変わるタイミングがやってきている。

インディゴエイジ タロットセラピー・アレクサンドロ原田公式サイト