レディースデーとかレディースコースとか、女性だけ割引の恩恵を受けられるサービスが沢山あります。これに対して男女差別ではないかと問いかける記事がインターネットにありました。

確かにメンズデーとかメンズサービスとかは殆ど見かけません。私が知る限りではあるリフレクソロジーサロンの「メンズコース」くらいです。

レディースデー等があてメンズデー等が無い理由はマーケティング論の上では答えが出ています。レディースデーを行う企業に男女差別意識を持っている所は殆ど無いと思われます。あくまでも女性をターゲットにした戦略だからです。

それならば男性をターゲットにした戦略もあって良いのではと思いますが、実は男性と女性の行動特性の違いにその原因があります。一般的に女性は友人知人を誘って連れだって入店します。そして女性はお話好きですから、お店に行ったことを周囲の友人知人に喋って口コミのきっかけになります。

男性は女性ほど連れだって入店せず、むしろ単独行動することが多いとされています。そして周囲の人にもあまりしゃべらず、一人で行動を完結させてしまうことが多いのです。また家庭の財布を握っているのは圧倒的に奥さんであることが多いということがあり、お小遣制の男性はなかなか入店してもらえないということもあるでしょう。

商売する側としては女性をターゲットにする方が結果的に来客数が増えることになります。だからレディースデーはあってもメンズデーは無いということになるのです。

そしてもう一つ重要な理由があると考えます。それは企業がまだまだ男社会だからであるということです。女性の社会進出が増えたといってもまだまだ経営層は男性中心です。大企業の役員の男女比率は圧倒的に男性優位です。つまり、商売のありかたも男性の視点で作られていることが多いのです。さて、男性というものは「助平」な所がありまして、店舗にお客さんが沢山居るとして、男性が多い空間と女性が多い空間では、後者を選びたがるということもあるのではと思います。

メンズデーが無いのはある意味男性側の行動パターンにも原因があるのではと思うことがあります。とはいえ、女性限定サービスも使いどころを間違えると思わぬ怪我をすることがあります。

東京日本橋のオフィス街に囲まれたある居酒屋系飲食店のランチタイムは定食を提供しており、女性にだけデザートを付けるサービスをしていました。男女混合グループで食事しても、終わり際に店員が「女性のお客様だけデザートサービスです」と言って持ってきます。オフィス街の場合、上司と部下等男女混合グループで来店するケースが多いです。目の前で露骨に女性限定サービスをされた男性社員は、今後もこのお店を利用しようと思うでしょうか?部下を連れてこようと思うでしょうか。案の定このお店は無くなりました。

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