滅多に見ないテレビなのですが、結局、吉原炎上見てしまいました。この手の史実系ジャンルの映画は、当時の建築様式とか服装とか持ち物とかが分かって興味深いです。時代考証を製作者がちゃんとやっているのが大前提ですが(笑)。

さて、映画の中で「はないちもんめ」の歌詞の解釈に関する興味深い話が出てきました。
みんな子供の頃ノリノリではしゃいでやった、あの「はないちもんめ」です。歌にこんな歌詞ありましたよね。

かって嬉しい はないちもんめ
負けて悔しい はないちもんめ


じゃんけんに勝った組から歌い出すから、(じゃんけんに)勝って嬉しいという意味だとずっと思っていたのですが、実は「買って嬉しい」なのだそうです。

映画では女郎を買うお話だと説明されていました。はないちもんめ=花一匁は当時の重さの単位で、花一匁分程度の金額で女郎を買えて嬉しい、ということです。そして、買われた側は、花一匁相当に値段を負けさせられて悔しい、とつながるわけです。

すると歌の最後の「あの子が欲しい あのこじゃ分からん」は女郎の品定めなのでしょうか。あるいは、 人身売買でしょうか。遊郭があった江戸時代〜明治時代は今とは比べ物にならないくらいの格差社会で、生活の為に子供を売り飛ばすということは良く行われて いたとされています。そのため、調べてみたら、はないちもんめは女郎に限らず子供を売り飛ばす歌だという節もあるようです。年頃の女性ならば、吉原に売り 飛ばされるなんてこともあったのかもしれません。

そういえば、私が幼稚園で習った歌詞には「ふるさとまとめて はないちもんめ」というのがありました。もしかしてこれって、故郷の貧しい農村全体から売りに出された子供が、まとめて花一匁分に買い叩かれたってこと!?

そんなことも知らずに、はないちもんめで楽しく遊んでいたなんて、なんか複雑な気持ちになりました。子供向けのお話や歌には残酷なものがあるって言いますが、はないちもんめも例外では無かったようです。

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