下手の考え休むに同じという諺があります。これは未熟なうちは知識も備わっておらず、考えても時間の無駄という意味です。その心は初心者のうちは考えると称して何もしないよりは、やってみて失敗する方が教訓を得られ、遥かに上達に繋がりやすいということです。

「初心者なりに考えることだってあるはずだ!」とおっしゃる方も居るでしょう。でも下手の考えは休んでいるのと同じであることには変わりないのです。ここで「考える」とは何かを解き明かして見ましょう。

人が考えている時に具体的には、これまでに身に着けた知識や経験、そしてその蓄積である知恵を総動員してこれから起こるべきことに備えようとしています。つまり「考える」という行為は自分の内側だけの世界で行われているのです。ここで初心者とは知識が乏しく経験も少ない人を言います。まして知恵は備わっていません。この状態で自分の中だけにある情報で「考える」という行為をするのが果たして有効なのでしょうか?

そこで初心者は、練習するなり実際にやってみるのです。すると失敗から教訓を得たり、上級者の指導を受けたりして、新しい知識や経験を得るのです。知識や経験は見たり聞いたり触ったり、つまり五感で感じることで得ているのです。

「感じる」とは自分の外側にある世界に目を向ける行為であり、「考える」と対であると言えます。そこで「下手な考え休むに同じ」の反対の意味を持つ諺を創作してみました。

下手の感じる学ぶに同じ

五感で感じて、自分の外側にある情報をどんどん取り入れて、学んで上達しましょう。勿論上手な人も考えるより感じることでさらに高めていくことが出来ます。

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