2006年10月28日付の「チャングムの誓い」、非常に大切なメッセージが込められていると感じました。それは治癒力と愛情の関係。
今回は村の子供たちの間で天然痘が流行り、医女チャングムが治療にあたるという内容でした。当時天然痘は確実な治療方法が無く、助からない病気とされていました。チャングムは天然痘の子供たちを隔離された小屋に集めてあらゆる治療を試みました。
一番印象に残ったのはチャングムが寝ている子供たちを抱きしめているシーンです(医局長がこっそり様子見に来た時です)。他の病気を怖がったり不安がったりする子供たちにも優しい言葉をかけて看病していました。
その次には病気が治って村人が大喜びするシーンがありました。ドラマの中では治癒できた理由は症状を出し切るといった医学的な手法とされていましたが、実はチャングムの感染するリスクを取ってでも子供の看病をした愛情こそが治癒に結びついたのではと思います。
実は心理学ではこのことが実証されています。20世紀初頭、孤児院などの施設で死亡率や罹患率が高いことが小児科医D.シャピンによって報告されました。医学的措置が取られたが改善されませんでした。一方一部の施設で個人的な接触や愛撫など愛情を込めた接し方をしたところ死亡率が減少したそうです。
ドラマではこのことはセリフ等では直接表現されていませんでしたが、最後の方で「チャングムの医術は母親の愛情」というセリフがあり、台本を書いた人は実は知っていたのかもしれません。
今イジメ、幼児虐待、突然キレる子供などが社会問題になっています。その大きな原因として愛情をかけてもらえなかったことも指摘されています。「チャングムの誓い」でこのような内容が出てきたことも決して偶然ではなく、現代社会へのなんらかのメッセージを伝えているように感じます。
関連するタロットカード:カップクイーン
母親の愛情とか無条件の愛や献身とかを最も表すカード。今回のチャングムはまさにカップのクイーンです。
今回の「チャングムの誓い」は本当に爽快でした。
ブログも拝見しました。「不満やストレス等いわゆるネガティブな気持ちのはけ口として吐き出された煙はネガティブなエネルギーを含んでいることになります。」って本当にそうだと思います。周囲の不快感を考えられない、という時点でもネガティブですね(それにしても愛煙家って、どんなに一流の方でも自己弁護しますが)。
今後とも宜しくお願いします。