ルールの正しさに絶対的は無い
中古楽器愛好者の間で議論となっていたPSE法、アナログシンセ等のビンテージ楽器は適用対象外となる道が作られることになりました。マニア等これらの機器の扱いに慣れた人ならば簡単な手続きで中古電子楽器を利用できるようになるそうです。ひとまずかつての優れた文化や作品が損なわれるという最悪のシナリオは回避できるでしょう。
そもそもなぜこんなことになったのか?それは法律を整備する側が電子楽器の文化についてあまりに無知であった(そして調べようとしなかった)からです。そして署名運動など音楽愛好者の激しい反発によってやっと動いたわけです。
こう考えると結局ルール(法律)も人間が作ったものであり、作る人次第でいかようにもなるということです。つまり法律だろうが絶対的に正しいものは無いのです。単にルールを作る側にとって都合のいいものが施行されているに過ぎないのです。
だからPSE法だって中古電子楽器について無知で興味も無いであろう人が作ったから今回のような騒ぎになったのです。もしも坂本龍一がPSE法案を作ったとすればはじめから電子楽器を存続できるような内容にしていたはずです。
そして作る側に成れなかった大多数の民衆は疑うことなく鵜呑みにして従っている、それだけのことです。そしてどんなルールであっても「作る側の価値観がベースになっているに過ぎず、絶対的な正しさは存在しない。」ということを忘れてはならないわけです。
今回のPSE法については守る側が「おかしい!」と声を上げることが出来、より望ましい方向へルールが動こうとしています。しかし世の中にはおかしいことすら気づかれていないルールだってあります。それらには社会通念とか常識とかも含まれます。
例えば大人になったら懸命に働いてお金を稼がなければならない、といったものです。これも実は税金を取る側のコントロールでしかないのです。
タロットカードに当てはめると[吊るし人]と[法王]でしょう。
※吊るし人:思い切って逆立ちする位違った視点で物事を見てみるべき
※法王:これまでの常識や価値観(世間や上の人々に植え付けられてきた)を疑うこと無く鵜呑みにしていませんか?
ここで一度自分が持っている通念や常識について、たな卸ししてみませんか?
”ビンテージ楽器は例外”と、まだ先は遠いのですが、一歩前進したようですね。