タロットセラピストが見る日常

タロットセラピーの活動をするインディゴエイジ・アレクサンドロ原田の気付きと学び。キーワードは「自分で考える」「他人のせいにしない」。

今日のタロットのメッセージ・努力するべきことコーナーについて



武蔵野のタロット講師アレクサンドロ原田です。
今日のタロットのメッセージと題しまして、今日一日努力するべきテーマについてタロットカードからのメッセージをお伝え致します。

デッキはマルセイユタロットを使用します。
毎日午前9時の更新を基本と致します。
今日一日をより有意義に過ごすためのヒントとしてご活用ください。

通行止めに悪態をついたドライバー

これから年度末に向けて道路工事が増えてきます。便利に通行できる生活には道路の補修が必要ですから、工事に伴う多少の不便は忍耐したいものです。そして工事の予告は前もって出されますから、情報収集して賢く行動プランをたてたいものです。

先日ある通行止めを伴う道路工事現場で作業員に悪態をついているドライバーが居ました。左ハンドルの外車に乗っている男性ですが、どうやら通行止めになっているのに気付かずに入り込んできて、工事現場の手前で行き止まりになっていて進めなくなってしまったというわけです。

その時の台詞たるや、「通行止めの看板くらい出しとけ!」と怒鳴る彼に対して作業員は平身低頭でお詫び、それに対しても「あたりまえだ!馬鹿野郎!」、そして運転席から降りてきて責任者と思われる作業員に何かを罵ったのち方向転換していきました。こんな人ってまだまだいるんだなあと改めて思いました。

しかし私は看板を出しとけという台詞がひっかかりました。工事に伴う道路使用許可は通行止めの看板を出して明示するなどの条件を警察署から指定されるはず。そこで私は道路の反対側まで歩いて見に行きました。

そうしましたら、工事現場で良くみかけるタイプの通行止めの看板がしっかりあり、ガードマンもちゃんと立ってました。普通に前をみて運転していたらまず見落としません。いったい彼はどこを見て運転していたのでしょうか。
 
人間は視界にある全ての情報をキャッチするのではなく、自分に興味や関心のある情報や必要と思われる事柄を優先して処理して残りは捨てるようになっています。全部扱うと脳の処理が追い付かなくなるからです。通行止めの情報に興味を持つ人は少ないかもしれませんが、運転する上では必要な情報なのでキャッチすることになります。

ところが彼の場合は、自分に都合のいい情報を優先してキャッチして、都合の悪い情報は無意識に捨てる傾向が顕著だったのかもしれません。だからこのようなことになってしまったのでしょう。とはいえ社会で生きていく上では、自分に都合が悪くても必要な情報もあります。そういう情報を掴む勇気も忘れないでおきたいものです。

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正月におせちを食べなくなった本当の理由

正月休みも終わっていよいよ仕事始めですが、まだまだ気分は正月の方も多いと思います。正月と言えばおせち料理ですが、どうも最近はそうではないようです。教えて!ウォッチャーに「正月におせちを食べなくなった」という記事がありました。

記事の中で、食べなくなったのは美味しくないから、食べたとしても縁起物だから仕方なく、という寂しいコメントが紹介されていました。母親が亡くなった後は受け継ぐ人が居なくなったからというシリアスな理由もありました。いずれにせよ時代とともに正月におせち料理を食べる必要性が少なくなりつつあると言えます。

それはそもそもおせち料理とは何だったかを考えると分かります。
かつて正月は食料品店を含む商店は休業しました。その間の食糧は当然買いだめしておく必要がありましたが、生鮮食料品のまま溜めこめる量は限られていますので、保存のきく方法で調理することになります。

すなわちおせち料理とは「保存食」だったのです。ですから調理方法はしょうゆ等で味濃く煮込むようなものが中心になります。マンガ「ちびまるこちゃん」ではおせちは茶色系が多いので子どもには嬉しくなかったと紹介されていることは、このことを表しています。

一方で現代では年中無休の店舗はむしろ少数になり、特に東京では元日から初売りするのがもはや珍しく無くなりました。昔ながらの個人商店は慣習通りに正月休みをとっている所もありますが、大資本のチェーン店は正月でも家賃や月給はいつも通り払わなければならないので営業しないと損という理屈で、当たり前のように店を開けています。

もはや年末に正月に備えて保存食を確保する必要性は無くなっているわけです。おせち料理を食べなくなった本当の理由はそこにあるのではないでしょうか。その一方で縁起物としてデパートなどでは華やかなおせち料理が売られています。保存食とは別の役割として今後は賞味されていくのかもしれません。

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死神 一つの役割を終えて、また新しい役割へと生まれ変わる 

バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?

読売新聞の記事に興味深い内容がありました。家を手放して楽器を買ったというお話も枚挙に暇がない、バイオリンの名器「ストラディバリウス」などが、現代のバイオリンと大差ないと判断した演奏者達の話題です。

記事によりますと、仏パリ大学の研究者たちは2010年、米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニストに協力してもらって実験をしました。楽器が良く見えないような状態で、名器のストラディバリウスから現代の安いバイオリンなど計6丁を演奏してもらって。どれが一番いい音か尋ねるという実験です。

結果、 安い現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かったそうです。研究チームは、「今後は、ストラディバリウスの秘密を探るより、演奏者が楽器をどう評価しているかの研究に集中した方が得策」と、名器の歴史や値段が聞き手の心理に影響している可能性があると結論付けました。

このように社会の評判とか権威とか周辺情報に惑わされて良いものだと思いこんでしまう現象を、心理学では「ハロー効果」と言います。ハローは英語の挨拶ではなく、後光が差している状態の意味です。日常生活でもその人物を良く知らないにも関わらず、一流大学を卒業しているというだけで大物だと思いこんだり、逆に低学歴というだけで人物そのものを低評価したりなど、ハロー効果は無意識のうちに体験しています。ブランド品を欲しく鳴るのも、ハロー効果の一つです。

そして、人間はいかに対象物そのものを見ず、周辺情報による決めつけや思いこみで判断しているかということです。今回はバイオリンも例外では無かったことが証明されました。

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悪魔 人間はいかに思いこみの呪縛から逃れられないでいるか、ということです。

コツコツ作る実業が軽視されている国

正月早々硬いお話になりますが、これは読んでおこうという記事を紹介致します。

【虚業が人気就職先の上位を占める国 こつこつ創るよりぶち壊す方が面白く、儲かる社会】
http://markethack.net/archives/51794267.html 

米国のビジネススクールの学生がどのような会社に就職したいかというアンケートを分析した記事です。上位20社が紹介されています。トップはグーグルでアップル、アマゾン、フェイスブックなど日本でもおなじみのITサービス企業が複数ランクインしています。それ以外にはいわゆる金融系、証券会社、コンサルティングファームが目立ちます。

ひっくるめて言うと殆どが「実態のないもの」を扱う仕事です。元記事では虚業という言葉を使っていますが、虚業の対語は実業です。即ち実態のあるものを扱う仕事であり、実業系の会社は殆どランクインしていません。

これはアメリカの記事でしょ?という方もいらっしゃるかと思いますが、日本も同じような道を辿っているのではないでしょうか。日本でもグーグルやアマゾンなどは良く利用されていますが、それらのサービスを利用するための電子機器を創っている人達はどういう身分でどれくらい給料をもらっているか考えたことがありますでしょうか。

製造業派遣の人達はいつ切られるかという不安の中で働いています。そして派遣切りの末に東南アジアに移転した工場では、日給800円(時給ではありません)程度で現地の人が仕事をしています。

私が警備会社の仕事をした時に、インターネットの光ケーブルを工事する現場に携わった時のお話です。マンホールを開けなければならず、工事は自ずと夜間になります。最低気温がマイナス3度の深夜に日当1万円あるかないかの作業員が黙々と工事をしています。そして工事が完了した光ケーブルを通じて、投資銀行のトレーダーは信用取引の発注を行い、何千万円もの年俸を稼ぎだします。

そして3,000万円の外車を買って走っている道路は、年収300万円あるかどうかの作業員が工事した道路だったという構図を目の当たりにしました。すなわち社会に必要不可欠なものをコツコツ作るという、重要な仕事をしている人達が軽視されているということです。

もちろんこのアンバランスを今すぐどうこうするということは、現実的には困難な課題も沢山あるかと思いますが、社会はコツコツ作る仕事で支えられていることをどか忘れないで頂きたいと思います。

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